教育・保育サービスという言葉をよく耳にするようになりました。
「サービス」っていう言葉が教育・保育、福祉、医療の分野に用いられて久しくなりますが、ずっと違和感を持っていて、モヤモヤした気持ちになってしまうのは私だけでしょうか・・・。
“サービス”の本来の意味は、「誰かのために何かを行うこと、他者の助けになること。無形の財や価値あるいは労役などを提供すること」とあります。
一般的に日本では、「サービス」と聞くとおまけの品やサービス料金のように、無料で物や労働を提供したり、安価に提供したりすることのように捉えがちです。
また、幼児教育・保育の無償化がスタート(令和元年10月)してからはなおさら“サービス”という言葉が違った方向で認識されているように感じています。
保育園をサービス業、保育士を子どもを預かってくれるサービスだと思われている方も多いようです。
私の違和感やモヤモヤした気持ちはどこから来るのか・・・よく考えてみると「保育サービス」という言葉は、「利用者に対してのサービス」のことが大半を占め、子ども一人ひとりに対しての「サービス」を表したものではないからではないのか・・・利用者にとっての「サービス」とは利便性や多様化するニーズに応えるためにいつでもどこでも必要なときに必要な量、時間の保育を受けることが可能であり、どんどん拡大、充実を目指しており、そこにはその中心、対象であるはずの子どもの姿が全く見えないからではないかと考えます。
子どもに対する教育・保育について、「サービス」という言葉、表現を用いることは適切ではないと考えています。
保育とは、命を育(はぐく)むことで家庭、社会が手を取り合って日本のこれからを担う子どもたちを養護、教育していくことだと考えます。
地球がひっくり返るようなことが起こり、私が厚生労働大臣⁉総務大臣⁉・・・就任するようなことが奇跡的にあれば、真っ先に“保育サービス”という言葉を公的な文書から使用を禁ずということをしますっ!









