とうとう試合開始です。審判のピーっという笛の音が鳴り響きました。先行チームのボールがグランドにはなたれ、そのボールにすぐさま選手たちが群がり二重三重とかさなり、まるで大きなボールのようになりました。その大きなボールの中心にいる選手の事を心配していると、どこからともなく、しっかりと脇にボールをかかえこんだ選手が飛び出し、ゴールへと突っ走って行きました！それは、な・な・なんと やわらぎの選手ではないですかっ！！「行けっ〜！！カッコいい〜！きゃあ〜！」と叫びながら、「うん十年前高校生だった私も憧れの男子が出ている試合を見に行き、こんな場面もあったなあ〜」とか、しょうもないことを思い出しているうちに、このやわらぎヒーローが本日初トライ！！「やったあー！！」応援団は狂気爛漫。この後も、押し倒されて泣いている姿、ボールを取られて悔し涙を拭っている姿、倍くらいある体の相手にタックル成功で飛んで喜んでいる姿、いろいろな姿を目にしました。私も熱い想いがこみあげてきました。みんなひとりひとりが戦っていました。少し早い青春の一ページをめくったんだなあ〜。　　内藤　和子